金型のお悩み解決事例

バーリング金型カス詰まり修理の事例

バーリング金型カス詰まり修理の事例

バーリングパンチが折れてしました・・・

不具合現象はバーリングパンチが折れたというものです。
加工材はSPCC1ミリです。客先での加工条件は45トンプレス、SPM30で加工していました。
生産数は不明です。金型の制作年代は、当社が製作した金型ではないので
断定できませんが金型構造から推測すると昭和時代です。

壊れるまでの状況

金型下型の製品ハネ上げ部品に抜きカスが詰まっていました。
加工者が異常に気づかずにそのまま加工し続けたため、上金型のパンチ破損にいたったという状況です。
そして製品をハネ上げるバネも2ミリほど縮んでしまいました。

詰まったヌキカス(右側)、カスがつなっがって出てきています。
このような状態は異常な状態です。すぐに金型を点検してください。

このような状態になると

一般的にはこのような状態になると、製品が金型から取れにくくなるのが普通です。
作業をしていて何か違うと感じたなら、上司に報告するなどして、金型や抜きカスなどを
確認してください。この時は必ずプレス機の電源を切ってください。

修理方法

30年以上も前の金型なので上金型バーリングパンチ、下金型の製品ハネ上げともに規格廃止となっていました。その為100分の1ミリ単位で数値の修正を客先に承認してもらい、現在の規格製作品を使いました。バネは標準部品を使いました。

また、下金型のダイス位置決めノックピンがガジリ付いていました。元の位置に取り付けられるか不安でしたので、ここは現物合わせでノック穴を再度明け直し上金型、下金型ともに位置が合うように修正しました。

これにて修理完了です。

このような状況になる前に

ベストな方法としては生産数量を決めて定期的に上金型パンチをケンマすることをお薦めます。

また、ケンマの回数も決めてその回数に達したら上金型パンチに異常が無くても新品と交換することを薦めます。

ですが現実問題としてなるべく費用は抑えたいものです。メンテナンスしなければならないギリギリまで使いたいと思うのが人情ですよね。

そのギリギリの状態を見極めたいものですよね。あくまでも一般論ですが、切刃のある
金型は切れが悪くなってくると加工時の音が大きくなります。バリ高さも高くなり始めます。

穴明け金型などは抜きカスがつながって出てくるようになりますので、抜きカスを時々目視で確認してください。当然のことですが、加工油を付けて加工したほうが金型刃先の寿命は延びます。

金型加工でのバーリング高さについて

一般的には製品下穴径でバーリング高さが決まります。それ以上に高さがほしい場合には、パンチ、ダイス間のクリアランスを少なくして材料をしごいて高さを出す方法があります。

この場合材料板厚がかなり薄くなりバーリング先端もギザギザの山形になり、きれいに仕上がりません。

高さが低いといってプレスのストロークを下げてもバーリング高さは変わりませんので注意してください。

お問い合わせ・ご相談・お見積

「金型が壊れたから急いで修理したい」「製造工程削減のアイデアが欲しい」など、お気軽にお問い合わせ下さい。