金型のお悩み解決事例

プレス金型による内外形同時抜き加工

プレス金型による内外形同時抜き加工

プレス金型における加工上の問題点

今回の案件は、材質ステン304、板厚1.5ミリという材料を使用しての製品を作ります。問題は、製品外形とその内側に空く穴の距離が近いということです。プレス金型の技術書を読むと、外形と内形の最短距離は、板厚の1~1.5倍が限度と書かれています。今回の案件は最短距離が1ミリ(0.67倍)しかありません。尚且つ平坦度±0.02が要求されています。さらに、そのような製品を1回で加工できないかということです。(他県の業者がトライしたがうまく行かず、燕、三条地域で出来ないかと廻ってきた案件です。

プレス金型による加工方法はあるのか

通常はこのような製品は、外形抜き、内側抜き、平坦押しの3回加工が一般的です。今回、客先はそれを1回で加工できないかということです。考えた末、プレス金型の構造はコンパウンド方式と呼ばれるものを採用しました。プレス金型の詳細は客先との守秘義務がありますので、これ以上詳しいことはお話できません。結果として客先の要求を満たすプレス金型を製作しました。

プレス金型で加工した製品

プレス金型で加工した製品

このような加工をするプレス金型の取り付け注意点

このような加工をするプレス金型はプレス機械に取り付けるときに注意が重用です。(当然のことながら寸法公差が厳しいので、機械精度が信用できるプレス機械を使用してください。)ポイントはプレス機械に取り付けて、高さを決める(専門用語でダイハイトを決めるといいます。)のがコツです。出来る限り金型に高さの位置決め用のコマ(専門用語でストロークエンドブロックといいます。)を取り付けることを薦めます。ダイハイト調整の時間が格段に短くなります。又、ダイハイトを下げ過ぎてプレス金型を壊すことも無いです。(ダイハイトを下げ過ぎてプレス金型を壊してしまうという人為的ミスによる事故はかなりあります。そこまでいかなくてもプレス金型に結構無理が懸かった状態で加工し続け疲労破壊してプレス金型が壊れるという事故も結構あります。)

尚、今回の製品は小さいため、プレス機械がダイハイトを下げ過ぎて金型の破損を防止する事を目的に付けているオーバーロードという装置が作動する前にプレス金型が壊れてしまいます。では、どこまでがダイハイトを下げられる限界かを判断するにはどうしたらよいのでしょうか。この問題を解決するのはプレス金型技術ではなく、プレス加工技術の範囲になります。一般的には製品の面当たり、加工時の音など経験によるものが多くを占めています。最近のプレス加工機にはオプションではありますが、どれくらいの加工圧が掛かっているか表示できる機能もありますので、そのようなオプションが付いていれば表示される加圧力も判断の材料になります。

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