今回は輸出するプレス金型です
今回の依頼は三条市のお客様からの依頼です。
材質は鉄、板厚は2.3ミリです。輸出するので相手国のプレス仕様に合わせてプレス金型を作ります。まず最初に国内で、仮のプレス金型を作り製品強度、相手部品との勘合などを確認し、必要があれば製品図を修正して、正式図面が出来上がります。その図面での正式な発注になります。
どのようにプレス金型を設計製作するのか
1工程目は穴明け、2工程目は1曲げ、3工程目は2曲げ・ビートという工程を設定しました。一度仮型で加工しているので問題点は無いと思われます。後はプレス作業がしやすいようにプレス金型を作ることに注意しなければなりません。
結果は
最終工程のビートの高さが0.2ミリほど低いです。ビート幅の指定があるため材料をうまく引き込めなくて、金型のビートを高くしても、製品のビート高さは変わりありません。修正する方法としては、ビート幅を大きくするか材料が滑り込みやすい様に、滑り込みアールをつける方法があります。いずれの方法も図面変更に当たるため、客先の許可が必要です。どのようにするのか現状を説明して客先に判断してもらうことにしました。結果は現状のままで良いということになりましたので、このままプレス金型を納品しました。