単純なPI-CUT型です
今回の依頼は三条市のお客様からの依頼です。ダイスが割れたので新しく作り直してほしいという内容で依頼が来ました。板厚は1.2ミリ、材質はステンです。
昭和時代に作られたプレス金型でした
お客様のところにプレス金型を引き取りに行き、修理見積もり金額を出して、発注依頼が来たら修理開始の手順です。プレス金型を引き取り分解してみてびっくりです。昭和時代に作られた現物合わせのプレス金型です。カットパンチだけは壊れたのか、ケンマして薄くなったのか、何らかの理由でワイヤーカット加工で作り直してありました。当然プレス金型図面はありません。このままダイスだけを作り直しても上型と下型の刃合わせがうまく行かないことは明らかです。とりあえずダイス寸法を計測して部品図を描き、これに合わせてパンチプレート新作、ストリッパープレートは修正という見積もりを出してお客様に了解をえました。
うまく加工出来ました。
慎重を期して、薄板でカットパンチ形状、ピアスパンチ形状と、カット位置とピアス位置の確認を行いました。カットパンチは左右対称と思われていたものが若干左右の形状が違ってました。そこを修正して、プレス金型の修理を行いました。トライ加工をして問題なく加工出来ました。製品も良いものが出来上がりました。